「釜石の出来事」と呼ばれる釜石の小中学生の避難事例から、組織づくりに活かせるエッセンスを学んでいただけるプログラムです。
所要時間:4時間半 ※内容調整して短縮等可能ですので、ご相談ください。
主な流れ:ケースワーク①→避難道追体験→ケースワーク②→防災実践ワーク
必要なもの:特になし(外を1時間弱歩くため、冬はあたたかい服装でお越しください)
定員:3人以上|最大24名まで ※24名を超える場合は、内容変更して対応可能ですので、ご相談ください。
会場:根浜レストハウス、いのちをつなぐ未来館
対応言語:日本語、英語、韓国語、インドネシア語 ※日本語以外で実施の場合、お客様に通訳の手配をお願いしております。(左記言語は資料の対応になります。)
舞台となるのは「釜石市鵜住居地区」。
津波で甚大な被害を受けた土地であるにも関わらず、当時学校の管理下にあった小中学校の生徒は、その全員が、津波から逃げ切ることができました。
なぜ生徒たちは、自主的に、かつ迅速に避難する事ができたのか?その背景には、工夫に満ちた防災教育があったと、私たちは考えています。
実は、釜石の小中学校はかつて、防災意識は高くはありませんでした。形式的な避難訓練と、津波警報が発令されても避難しない生徒たち。その状況を変革し、自主的かつ迅速に避難できる組織を作り上げるまでのプロセスを、2種類のケースワークや実際の体験を通してお伝えします。
自分事として学んでいただける工夫を、随所に入れ込んでいます。震災当時のことについてより深く学びたい方や、明日からすぐに実践できる、より良い組織づくりのヒントを得たい方は、ぜひご体験ください。
川崎 杏樹
株式会社かまいしDMCが運営する、震災伝承と防災学習の施設「いのちをつなぐ未来館」の語り部スタッフ。中学校2年生時に東日本大震災で被災し、多くの同級生とともに津波から無事に逃げ切った経験を持つ。中学生時代から様々な場で語り部活動を行い、現在は「いのちをつなぐ未来館」にて、語り部や防災ワークショップの企画運営を担当しています。
01 震災当日を体験するケースワーク
東日本大震災発生当時、情報が錯綜する中で指示を出さなければならない緊迫感や心の葛藤を、疑似体験していただきます。命がかかった切迫した状況の中、何が最適解かを見極め判断することの難しさを体感いただくことができます。
02 避難道追体験ツアー
実際に、釜石東中学校の生徒たちが津波から避難した道を歩きながら、当時の出来事を追体験していただきます。各所での先生方の判断や、生徒の迅速な避難を可能にした要因を紐解きながら、約1.5kmの道のりを語り部がご案内します。
03 震災前の中学生の防災意識改革を追体験するケースワーク
釜石東中学校は、元々防災意識が高いわけではありませんでした。本格的な防災教育を開始する前の、東中学校の防災の課題とその解決策を提案し、生徒たちに対してどのようにコミュニケーションを取るべきか、考えていただくことができます。
04 自組織の現状を把握するグループワーク
「釜石の出来事」の釜石東中学校の生徒たちのように、あなたの組織はいざという時に自主的に行動できる状態でしょうか?最後のグループワークでは、学びを具体的に、どのように自組織で活用していくかを考えていただきます。学びを自分事化して持ち帰っていただくことができます。